オモリ1号は3.75gです。したがって10号は37.5g、12号は45gになります。
ところが、市販の「10号遠投カゴ」を秤に載せると、全体で約60gになることがあります。数字だけを見ると矛盾しているようですが、号数が示すオモリ部分の重さと、カゴ本体を含めた空中総重量は別のものです。
結論:遠投カゴは「オモリ号数」「空中総重量」「水中で浮力を差し引いた負荷」を分けて考えると、数字の違いが整理できます。
目次
オモリ号数と重さ(g)の換算早見表
| オモリ号数 | 換算重量 |
|---|---|
| 1号 | 3.75g |
| 2号 | 7.5g |
| 3号 | 11.25g |
| 4号 | 15g |
| 5号 | 18.75g |
| 6号 | 22.5g |
| 8号 | 30g |
| 10号 | 37.5g |
| 12号 | 45g |
| 15号 | 56.25g |
| 18号 | 67.5g |
| 20号 | 75g |
| 25号 | 93.75g |
| 30号 | 112.5g |
計算式は号数 × 3.75gです。たとえば12号なら、12 × 3.75 = 45gとなります。
先に結論|10号カゴが約60gでも間違いではない
「10号」はカゴ全体の完成重量ではなく、主に取り付けられたオモリの号数を示します。オモリ10号は37.5gですが、実際の遠投カゴには上カゴ、軸、下部ボディー、金具などの重さが加わります。
たとえば、オモリ部分が37.5gで、カゴ本体と金具類が約22.5gなら、空の状態でも総重量は約60gです。
| 内訳 | 重さの例 |
|---|---|
| 10号オモリ | 37.5g |
| カゴ本体・軸・金具 | 約22.5g |
| 空中総重量 | 約60g |

現行品の一例では、ダイワ「ジェットライナーカゴ遠投」のS-10は62g、M-10は67gで、どちらも適合ウキは10号と案内されています。10号という表示と60g台の自重は両立します。製品ごとに構造と重量は異なるため、最終的にはメーカー仕様を確認してください。
空中総重量と水中での負荷は別
遠投カゴを考えるときは、空中と水中を分ける必要があります。
| 場面 | 見る重さ・力 | 主な確認先 |
|---|---|---|
| キャスト中 | カゴ本体+コマセ+仕掛けの空中総重量 | 竿の錘負荷、投げ方 |
| 着水後 | 重力からカゴ本体などの浮力を差し引いた負荷 | ウキとのバランス |
| 製品選び | メーカーが示す適合号数 | 製品ごとの公式仕様 |
竿には空中で仕掛け全体の重量が掛かります。空のカゴだけでなく、コマセを詰めた状態の総重量を考え、竿の錘負荷を超えないようにしてください。
一方、水中ではカゴや軸など水に沈んだ部分に浮力が働きます。そのため、空中で60gあるカゴが、そのまま60g分の力で遠投ウキを沈めるわけではありません。
遠投カゴ本体にも浮力がある
遠投カゴの上カゴや樹脂製ボディーは、水中で上向きの浮力を受けます。下部のオモリにも浮力は働きますが、オモリは自重の方が大きいため沈みます。
つまり、水中で遠投ウキが背負うのは、空中総重量そのものではありません。カゴ本体などの浮力を差し引いた分が、ウキを沈める方向の力になります。
遠投ウキの余浮力|籠の助の実測・経験則
ここからは、籠の助が市販の遠投ウキを使い比べ、遠投カゴを製作してきた中での実測と経験則です。
私が使ってきた市販の遠投ウキは、表示号数ちょうどではなく、表示より2~3号程度強い浮力を持たせた製品が多いと感じています。
魚が食っていないのに、カゴや仕掛けの重み、潮の影響だけでウキが沈み続けると、アタリを判別しにくくなります。そうならないように、実釣で使いやすい余力が設けられているという考え方です。
また、10号カゴを付けたときに発泡体が3割ほど水面上に残る見え方から、2~3号程度の余浮力が残っていると私は判断しています。
この余力があるため、10号ウキに12号カゴを組み、海面シブシブまで沈める調整もできます。私が使ってきた市販品では、10号ウキに12号カゴを組み合わせると、シブシブに近い浮き方になるものが多いです。
ただし、余浮力はウキの銘柄、形状、材質、塗装、劣化、水温や塩分、カゴや仕掛けによって変わります。メーカーの基本指定が10号ウキ×10号カゴなら、まずはその組み合わせから始め、実際に海面へ浮かべて調整してください。
10号ウキと10号・12号カゴの使い分け
| 組み合わせ | 籠の助の目安 | 向く状況 |
|---|---|---|
| 10号ウキ×10号カゴ | ウキが高めに出やすい | 波や風の中でも視認性と安定を優先 |
| 10号ウキ×12号カゴ | 海面シブシブになりやすい | 余浮力を抑え、食い込みを意識したいとき |
同じ号数表示でも製品差があります。初めての組み合わせは、足元でウキの出方と沈み方を確認してから投げてください。
竿の錘負荷を見るときは空中総重量を確認
ウキとのバランスは水中の浮力を含めて考えますが、竿に掛かるキャスト負荷は別です。遠投カゴ本体、コマセ、ウキ、天秤、仕掛けを含む総重量を確認してください。
同じ10号カゴでも、本体の自重やコマセ容量によって投げた感触は変わります。遠投磯竿を選ぶときは、カタログ上の号数だけでなく錘負荷と自重を横並びで見ると判断しやすくなります。
遠投カゴの号数と重さのまとめ
- オモリ1号は3.75g。10号は37.5g、12号は45g
- 遠投カゴの表示号数と、カゴ全体の空中総重量は別
- 10号カゴが本体込みで約60gあっても矛盾しない
- 水中ではカゴ本体などに浮力が働き、空中総重量がそのままウキに掛かるわけではない
- 籠の助の経験では、市販遠投ウキは表示より2~3号程度強いものが多い
- 10号ウキ×12号カゴで海面シブシブに調整できる製品も多い
- 竿の錘負荷は、コマセと仕掛けを含む空中総重量で確認する
号数だけで判断せず、空中では総重量、海中では浮力を差し引いたバランスを見るのがポイントです。
遠投カゴ釣りの投げ方とタックル全体の組み方は、両軸遠投カゴ釣りで100mを飛ばす方法も参考にしてください。