今回は伊豆地磯で釣ったシブダイを捌きながら考察します。このシブダイはぶっこみで切り身エサでヒットしました。捌く前から写真を撮り、口と内臓、胃の中身を観察しました。
ここでは、この一尾で実際に見たことと、次の釣りで試したいことを分けて記録します。

目次
口の中|前方の歯が目立つ
口を正面から開いて撮ると、前方に目立つ歯があり、口の奥まで見えました。今回のイワシ餌を食った事実と合わせると、魚餌を口に入れた一例です。ただ、歯の形だけから「いつも魚だけを追う」「泥底の餌は食べない」とまでは言えません。

腹のオレンジ色|内臓脂肪
腹を開くと、鮮やかなオレンジ色の内臓脂肪がまとまって見えました。シブダイで目を引く部分ですが、今回の写真で記録したのは内臓脂肪です。この色や量だけで性別、年齢、捕食場所、季節ごとの栄養状態を判断することはできません。

胃内容物|茶褐色の泥状で、餌は判別できず
胃の中には茶褐色の泥状の内容物がありました。目視で魚の骨、ウロコ、甲殻類の殻など、由来が分かる固形物は確認できませんでした。消化が進んだ餌なのか、底質を餌と一緒に取り込んだのか、付け餌やコマセに由来するのかは、この一尾からは判別できません。

既存の生態情報と照らす
台湾魚類資料庫はフエダイ(Lutjanus stellatus)について、岩礁や岩底の海域に生息し、魚類や甲殻類を食べると記しています。砂泥底も生息環境に挙げています。ただし、それは今回の一尾がどの底質で餌を取ったかを示すものではありません。
この観察を、次のシブダイ釣りへ
確かなのは、この魚が南伊豆の磯でイワシのぶっ込み仕掛けに食ったこと、口の前方に目立つ歯があったこと、胃内容物が泥状で餌を特定できなかったことです。次回も魚餌を試し、根の際と岩礁に隣接する底の変化を候補にします。ただし、泥状の胃内容物を「泥底で捕食した証拠」として仕掛けの位置を決めるつもりはありません。
釣れた時刻、餌、仕掛けを置いた場所、胃内容物を一尾ずつ記録していけば、思い込みではなく実釣記録から次の手を考えられます。
シブダイの時期、伊豆の釣果、釣り方をまとめたシブダイ攻略ハブと、タックルガイドも合わせてどうぞ。
参考資料と観察の範囲
一般的なフエダイの食性・生息環境は台湾魚類資料庫のフエダイ(Lutjanus stellatus)を参照しました。本文の胃内容物と釣果は筆者が釣った一尾の観察です。胃内容物から餌の種類や捕食場所を確定したものではありません。