マグネットブレーキと遠心ブレーキの違いは、スプールに抵抗を与える仕組みと、回転数による効き方です。マグネット式は電磁誘導を利用した非接触方式、遠心式はブレーキシューを押し付ける摩擦方式。この記事では両者の仕組み・比較表・遠投カゴ釣りでの使い分けを整理します。投げ方まで確認したい方は両軸遠投で100mを目指す手順へ進めます。
両軸遠投カゴ釣り(他ベイトリールを使用した超遠投を含む)ではバックラッシュを抑えて最大限の飛距離を出したり、安定したキャストを可能にする為、 ブレーキの特性や違いを理解した上で使いこなすスキルが重要なのでまとめておきます。
バックラッシュした時の確認順
原因を断定せず、起きるタイミングから順に確認します。使用リールの取扱説明書で初期設定を確認し、周囲の安全を確保してから一項目ずつ調整します。
① 投げ出しで糸が浮く
力みや急な振り込み、ブレーキ設定を確認。バックラッシュする状態でさらに弱めないでください。
② 飛行中に糸が浮く
風向き・強さや仕掛けの失速を確認。ブレーキと投げ方を同時に変えず、機種の手順に沿ってキャスト用ブレーキを強める方向から見直します。
③ 着水時に糸が膨らむ
親指で回転を抑え、着水に合わせてスプールを止めるタイミングを確認してください。
機種ごとに調整方法と効き方が異なります。比較表と機種差の注意書きを確認する。
目次
遠心ブレーキ
遠心ブレーキはスプール側面に組み込まれたブレーキシューをフレームやサイドカップの物理的リング状のライナーへ押し付けた摩擦抵抗によりスプールに対してブレーキを掛ける方法です。
ブレーキ力はスプールが回転することで発生した遠心力を利用してブレーキシューをライナーへ押し付ける構造となっていて、遠心力は速度の2乗に比例します。
また、ブレーキシューの摩擦係数と質量も関係します。という事はブレーキシューの素材を変更する事で摩擦係数と質量も変わる為ブレーキ力に変化があり、純正品ではないカーボンや他の樹脂を使用される方もいると思います。

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使いこなす為の知識としては、低回転時は効きが弱くて高回転になるにつれ鋭く、強くブレーキが掛かる。キャスト直後に発生する初期バックラに相性が良いと思います。
マグネットブレーキ
マグネットブレーキは非接触型でスプール回転とマグネット間で生まれる電磁誘導ブレーキを用いています。
発生するブレーキ力は一定ではなく、スプール回転速度に比例して増減します。たまにブレーキ力が一定と書かれているWeb記事を見かける事がありますが間違いですのでご注意ください。(間違った記事が多すぎます💦)
勘違いしてスプールを磁力で引っ張ったり、押したりしてスプールに常に同じだけブレーキ(抵抗)を与えていると思い込んでしまうのでしょうか? スプールは多くのリールはアルミ合金製で磁性がありませんので、回転しない時に押したり引いたりすることはありません。つまり動いていない時はブレーキ0です。
ダイワの一部のリールではマグネットとスプールの距離を遠心力とスプリングを応用して回転数に応じて可変する機構を備えたものがありますが、現在のラインナップでは遠投カゴ釣りで使えそうなサイズが見当たりません。
シマノは電子制御のDCブレーキがあり、スプール回転をモーター発電に応用して発生した電流を利用して制御しているようです。こちらも今のところ遠投カゴ釣りで実用的なサイズがありません。
ダイワ、シマノどちらの方式も素晴らしく是非カゴ釣りでも使用してみたいです。

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マグネットブレーキを使いこなすには、回転数に比例したブレーキなのでベースのブレーキとして活用が良いと思います。
別記事用の資料ではキャスト時スプールのrpmは回り出してから0.37秒で26550rpmと凄まじい回転に達し、1.1秒時には23598rpmまで落ちています。この鋭い立ち上がりからの減速に対して位置固定マグネットブレーキだけで対応しようとすると、高回転から低回転の差に対してブレーキ力が足りない事があります。マグネットブレーキだけでバックラッシュを防ごうとした場合には高回転~低回転時のバックラに備えて強くかける必要があります。そうすると低回転時もブレーキが強く効く状態となり、よく耳にするマグネットブレーキは飛距離が伸びないという現象が起こります。
遠心ブレーキとマグネットブレーキの違い【まとめ】
| 遠心ブレーキ | マグネットブレーキ | |
| スプール回転速度に対して | 2乗に比例 | 比例 |
| 方式 | 接触 | 非接触 |
| 高回転時 | 非常に強い抵抗 | 強い抵抗 |
| 低回転時 | 非常に弱い抵抗 | 弱い抵抗 |
| 無回転時 | 0 | 0 |
※遠心ブレーキのコマ数と素材と周回する径、マグネットブレーキのマグネット数及び距離に依存しますのでこの記事は傾向を示しています。全条件ではありません。
ブレーキの傾向は実測値ではありません。実際にはリールの各部機構や抵抗により計算値との差異が生まれます。
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